ブラックコーヒーと読書

半年前まで読書が苦手だった。

「苦手」という表現が正しいかはわからない。

「受け付けない」自分だったことは確かだ。

苦手な食べ物を前にすると、急に食欲が落ちる。

あの感覚に少し似ていたと思う。

今は違う。

なにかが変わった。

世界が誰かの言葉によって輪郭を持ち始める。

景色や匂い、感覚が言語化されている世界が、こんなにも美しいと感じられることが

ただ心地いい。

ブラックコーヒーの匂いとともにページをめくると、

知らなかった考え方や価値観が、静かに流れ込んでくる。

世界が一気に変わるわけじゃない。

それでも、自分の見ている景色が少しずつ広がっていくのを感じる。

派手な学びでも、大きな成長でもない。

ただ、日常の解像度が上がっていく。

それだけで、この時間は十分に価値がある。

今日も、何を学べるだろうか。

三十路パパ

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