こんにちは、三十路パパです。
今回も「今さら聞けない」シリーズやっていきます!
テーマはズバリ、「年末調整」。
この季節、会社勤めの方は毎年のように耳にしますよね。
配布された書類に記入して住所を書いて…提出。
「よくわからないけど出せば大丈夫でしょ」
「細かい説明読むの面倒だな」
「事務の人がやってくれるからいいか」
そんなふうに思っていませんか?
人事労務の現場で約10年経験してきた私が、年末調整の仕組みをわかりやすく解説します。

そもそも「年末調整」ってなに?
ざっくり言うと、年末調整とは「1年間の所得税を正しく計算し直す作業」のことです。
1月から12月までに稼いだお金に対して、国に支払うべき税金(所得税)を確定させるための手続きです。
内容を細かく話すと難しく感じてしまうので、できるだけシンプルに流れを説明します。
年末調整の基本的な流れ
① 毎月の給与から仮の所得税を天引き
お給料をもらうたびに、給与額や扶養家族の人数に応じて「仮の所得税」が差し引かれます。
② 年末に扶養家族を再確認
1年間で扶養していた家族(配偶者や子どもなど)を申告します。
誰を扶養として扱えるかは所得額などの基準によって決まっています。
※ 扶養家族とは養っている家族のこと
③ 支払った保険料などを申告
次のような支出があれば、税金を減らすための控除対象になります。
代表的な項目は以下の通りです。
・ 生命保険料
・ 介護保険料
・ 個人年金保険料
・ 地震保険料
・ iDeCoなどの積立額
・ 社会保険料
・ 住宅ローン
④ 最終的な所得税を確定
①〜③の情報をもとに、その年に支払うべき正しい所得税額を計算します。
⑤ 差額を調整(還付または追加徴収)
1年間に天引きされた仮の所得税との差を精算します。
払いすぎていた場合は還付され、不足していた場合は追加で徴収されます。
申告漏れは「税金の払いすぎ」に注意!
もしも「扶養に入れられる家族を申告しなかった」
「保険料を支払っていたのに申告しなかった」などがあると、
本来より多くの税金を払ってしまうことになります。
つまり、知らないだけで損しているケースが意外と多いんです。
「払いすぎた税金」を誰も教えてくれない現実
「多く払っていたらあとで誰かが教えてくれるでしょ」
そう思う方も多いですが、残念ながら誰も教えてくれません。
税金の世界では、自分の身は自分で守るしかありません。
少しずつでも仕組みを理解し、「自分の税金を自分で確かめる」習慣をつけておくと、人生のいろいろな場面で役立ちます。
つまり、知らないだけで損しているケースが意外と多いんです。
申告を忘れてしまった場合は確定申告をしましょう!
年末調整の時に申告し忘れてしまった…というものがあれば、翌年の確定申告を行えば問題ありません。確定申告は例年、2月中旬から3月中旬に税務署で受け付けてくれます。
しかも、過去5年までさかのぼって申告できるので安心です。
「しまった、去年の控除出し忘れた!」という場合でも、まだ間に合いますので諦めずに申告しましょう。
最後に
この記事を読んで「そういうことだったのか!」と感じていただけた方が1人でもいてくれたら嬉しいです。
専門的な細部は省いていますが、最低限この仕組みを理解しておくだけで、年末調整を「自分ごと」として考えるきっかけになります。
世の中には「知らないこと」がまだまだたくさんあります。
それを一つずつ知っていくことが、日々の充実につながると感じています。
これからも、そんな“知るきっかけ”を届けていきますね。
それじゃ、また!
三十路パパ


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