こんにちは、三十路パパです。
「今さら聞けないシリーズ」、今回のテーマは 「収入と所得の違い」 です。
この季節、会社員の方なら一度は耳にする「年末調整」。
会社から案内が届いたり、提出の準備をしたりと、毎年恒例のイベントになっていますよね。
年末調整の案内や書類内で必ず目にしている
「収入」と「所得」という言葉。
なんとなく似ていますが、この二つにはしっかりとした違いがあります。
「同じ意味じゃないの?」と思っている方のために、わかりやすく解説していきます。

収入と所得の違い
まず基本から整理しておきましょう。
- 収入 … 稼いだ金額(税金や経費が引かれる前の総支給額)
- 所得 … 収入から必要経費などを差し引いた後に残る金額
つまり、簡単に言えば「収入は入ってきたお金、所得は実際に自分のものになるお金」です。
会社員の場合、
給料の「支給額(総支給)」がいわゆる収入にあたります。
ただし、その全額に税金がかかるわけではありません。
実際には、通勤や仕事にかかる費用をざっくり差し引いた金額(=給与所得控除後の金額)が 所得と呼ばれる部分です。
そして、この所得をもとに税金が計算される、という流れになります。
個人事業主なら、売上(収入)から経費を差し引いた利益が所得になります。
生活経費として認められるもの
では、「必要経費」や「控除」として差し引けるものには、どんなものがあるのでしょうか。
主な例を挙げると、以下のような支出です。
- 生命保険料・地震保険料
- 個人年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)への掛金
- 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)
- 医療費控除
- 扶養控除・配偶者控除
これらをしっかり申告することで、所得を減らし=課税対象を減らす ことができ、結果的に支払う税金が少なくなります。
年末調整で正しく申告しよう
「年末調整」とは、1年間の所得をもとに「本来支払うべき所得税額」を算出し、月々の給与で天引きされてきた税額との差を調整する仕組みです。
多くの場合、毎月の源泉徴収額は少し多めに設定されているため、年末調整で払いすぎた分の税金が戻ってくるケースが多くなります。
つまり、保険料や住宅ローンなど、控除できる項目がある人はきちんと申告することで、税金の払いすぎを防ぐことができるというわけです。
まとめ:知ることで「損」を防ごう
「収入」と「所得」の違いを正しく理解できましたか?
世の中には、知らないだけで損をしていることがたくさんあります。
実際、「申告していれば戻ってきたお金があった」「同じ内容なのに高い保険料を払っていた」なんてことも珍しくありません。
正しい知識を持ち、自分の身は自分で守る。
その第一歩として、ぜひ今回の内容を活かしてみてください!
次回の「今さら聞けないシリーズ」もお楽しみに!
三十路パパ


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